「鎌塚氏、震えあがる」を観劇してきました!いわゆる推し活です。東京、島根、大阪、愛知の劇場に足を運びました。
結論、本当に面白かった!!!!!

幸せいっぱい!
ということで、オタク目線になりつつ、「客観的に」を意識しつつ、初めての観劇レポというものを書いていこうと思うのです。
「鎌塚氏、震えあがる」の概要
今回の作品は、鎌塚氏シリーズの7作目です。
登場人物は7人!この7人がまたお芝居が上手で鎌塚氏の作品にスッと入っていくことができました。
役名 | 出演者 | 説明 |
鎌塚アカシ | 三宅弘城 | カグラに仕えている執事 |
大御門カグラ | 天海祐希 | 伯爵家女主人 |
上見ケシキ | ともさかりえ | ナオツグに仕えている女中 |
相良ナオツグ | 藤井隆 | 男爵(カグラの義理の兄) |
アガサ | 羽瀬川なぎ | ナオツグの娘(カグラの姪) |
八鬼ユラコ | 池谷のぶえ | 侯爵夫人 |
宇佐スミキチ | 玉置孝匡 | ユラコに仕えている執事 |
今回の舞台であるカグラの屋敷っていうのが、まあ大きくて不気味で埃っぽくていかにもな屋敷。そこに鎌塚とカグラの二人がいつもいる。
山奥にあって電気も通らないそんな屋敷になぜか来客が続くとともに、カグラの屋敷では怪奇現象が起こりまくっててんやわんや。怪異の正体を暴いていくホラーだけどめちゃくちゃ笑えて泣けるおはなし。



初めて舞台でこんなにも笑った!
観劇レポ(ネタバレあり)


作品全体の感想
とにかくおもしろい!
カーテンコールで幕を閉じたあと、すぐに出てきた最初の感想は「あーーーー!面白かったーーーー!」でした。内容は難しくないので、小さいお子さんが観ても十分に楽しめる舞台だと思います。
皆さんが細かい演技をされているので、セリフを言っていない間も舞台袖で何かやったり、表情を変えたりでそれがまた面白いのです。全部観たい!目が足りない!状態。



全員をくまなく観る方法を教えてください。
あと何がいいかって、登場人物みんな悪い人じゃないのです。それぞれにそれぞれの優しさがあるがゆえにすれ違ってしまっていたりするのだけど、それもまた人間らしくて愛おしい。
盛り上がる場所が明確にあるので、気持ちもグワーッと上昇していきやすく、逆にゾワッとするところは思い切って震えられるので楽しかったです。一種のアトラクション感覚でした。特に、みんなでユラコに憑いた悪霊を必死にお祓いしていたあの場面は会場全体が盛り上がっていました。(ユラコさんごめん)
なんといっても「さすが主演!よ!鎌塚!」な場面が気持ちいい!!
カグラとアガサ
個人的に考えることが多かったのはカグラとアガサの関係です。
カグラはツキコ(娘)を亡くし、同じ場所にいたアガサ(姪)は助かった過去。カグラにとっては姪だけが生き残った。アガサにとっては自分だけ助かってしまった。当人たちしか分からない苦しみではあるものの、どんな思いで今まで生きてきたのだろう、そして再会したのだろうと考えると胸が強烈に苦しくなりました。



カグラもアガサも優しいの。
ツキコはもういないのに、アガサだけ色々な経験をして成長していること、し続けることに対する憎しみ。そんな感情を抱いてしまうことに自己嫌悪を繰り返すカグラ。
叔母であるカグラに負い目を感じながら、自分の気持ちを素直に言えなくなってしまったアガサ。
そんな中でもカグラは、最初に気づいたアガサに憑いた悪霊を祓ってあげようとしていた(字にすると強烈)。放っておけない優しさや愛情は少なくとも存在していたと思います。
もうなんていうか、2人ともとにかく幸せになってくれ!!!!!という気持ち。
最終的に、アガサに対してどうしても抱いてしまう感情を受け入れたように感じたところにリアルさを感じました。決して無くなる感情ではないというところに。それでも二人の関係に少し光が差したような、すこし前を向いたような気がして、よかった...。
コメディなのに泣けるのがずるい!
愉快な訪問人
鎌塚とカグラがいる屋敷に、ケシキ、ナオツグ、アガサ、ユラコ、スミキチが訪れます。みんな個性豊かで人間的な可愛さに溢れていました。



登場してくるときが楽しみ。
ケシキと鎌塚は旧知の仲ということもあり、掛け合いのテンポがまあ素晴らしい。そして、面白い!ケシキは真面目に面白いことをするので、それがまた引き込まれて虜になります。いつも一生懸命で、実際にこういう方がいたら友達になりたい!
そして、ナオツグとユラコ、スミキチには何回笑わされたことでしょう。ナオツグのツッコミとボケが絶妙...!ナオツグのことでゲラゲラ笑ったあと、展開が進んでいるのに、思い出し笑いまでつれてくる面白さ。腹筋鍛えられました。本当にあのアガサと血繋がってる?
ユラコはもう、エネルギッシュ!あんなにエネルギーを放出している人いる?っていうくらいです。そして、あり得ないくらいポジティブなことを言うのでそれがまた面白くて好きになってしまう。
スミキチは、いい意味で空気が読めないので、無意識に重い空気を新しい風で吹き飛ばします。そして無意識に面白いことが舞い降りてくるタイプ。


天海さん演じるカグラ様
カグラ様登場シーン
そう、私は天海さんのオタクなのです。だから推し活!!



推し活は生きがいでございやす。
さっきまでカグラと呼んでいましたが、ここからはオタクモードなのでカグラ様とよばせてもらいます。
まず、聞いてください。カグラ様の登場シーン。とにかく焦らされました。
真っ暗になり、高い位置にある扉がビーーッと開く中、雷の音が響く。誰だ、誰が来るんだ?とソワソワしていると...両手を広げたカグラ様が登場!!!そこで一旦、息止まりました。息が止まるってよく言いますが、本当に止まります。
美・華・麗
美しい...。美しいのにダイナミック!というか迫力すご!腕長!背高!顔良!
何回も舞台で拝見しているのに、毎回驚かせられるのです。美しすぎるだろうよ!と。どんなに好きな人でも慣れてくると言いますが、慣れないのです。バカみたいに息が止まって魚みたいにパクパクしている。
髪型はロングでワインレッドのドレス。はい、最高です。ありがとうございます。



存在に感謝。
そんなことを頭の中で言っている間にカグラ様が階段を降りてきました。歩く絵画!
好きなポイント
カグラ様の好きなポイントを挙げていきます。(私得)
●まず、`カグラ様の「好み」です。
暗くて、辛気臭い場所が好きで屋敷はまさに幽霊屋敷(笑)「積もるものは積もるままに」なのでホコリが降ってきます。ホコリだらけの空間にいてそのビジュアルの良さは何?っていう謎加減まで、もはや魅力的で参りました。もちろん、光は苦手です。吸血鬼なのか?「気持ちのいい風?太陽光?勘弁してちょうだい。具合が悪くなる。」な感じがいい。



なんだか気になってしまう子。
今までの役柄とはまた違う、いわゆる「陰」属性なのがすごく刺さりました...
●次に「体質」です。
なんとポジティブな言葉を聞くと体調を崩す体質なのです。ポジティブでいうとユラコさん。面白いくらいになんにでもポジティブに変換できるユラコさんはカグラ様を体調不良に追いやっていました(笑)
そもそもカグラ様は基本的に体調が常に悪そう。きっとご飯もあまり食べないし、夏とか絶対に弱い。しかし、不健康には見えないのがまた面白いところです。やはり謎。
●最後に「性格」です。
冷たいように見えて、実はものすごく優しいところが良い。結局、頼まれたことをすべて引き受けてしまうところに隠し切れない人の良さが出ています。どーんと構えているけれど。繊細なんだと思います。
たまにお茶目な一面を見せてくれるのがまた最高。かわいい。



ギャップ萌えで倒れました。
まとめ
改めて舞台っていいなと実感しました。五感を使って目の前で繰り広げられる世界を観る楽しさを知ってしまうと、あとには戻れないです。
「鎌塚氏、震えあがる」最高!ものすごく元気になれます。WOWOWやCSでも放送されるときがあるので是非観ていただきたい。
そしてやはり推し活は生きる活力だと再確認。身の丈にあった推し活を続けていくことをここに誓います。